ピンチをチャンスに変える「デュアルライフ」的発想
こんにちは!
コロナウイルスが猛威を振るい、多くの人が自粛を要請されている状況ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
家の中で過ごす時間が増えると、思うように仕事ができなかったり、プライベートを制限されたり、何かと不便が生じますよね。
そのような中、注目を集めているのが、デュアルライフを実践している「デュアラー」の存在です。
いつもはファッションのトレンドをお伝えする立場ですが、今回はデュアルライフのトレンドについてまとめて欲しいという声を聞きました。
そこで、アパレル全体の動き・ファッションのニーズに触れながら、東京と長野で2拠点生活するプラスの面をまとめていきたいと思います。
主にアパレル・ビジネスシーンに関する情報をまとめていますので、新しいワークスタイルを模索する際の参考になれば幸いです。
Stay Homeのトレンドが世界を救う?
2020年、今までにない不思議なトレンドが世界中で生まれました。
『Save the world, stay home!』という、家にいるだけで世界が救えるというトレンドです。
コロナウイルスの感染を防ぐために、人に合わずに家にいることが大事だという意味なのですが、これが世界経済や人々の生活に大きな影響を及ぼしています。
アパレルの場合、試着したり実際のコーディネートを確かめたりしながら選びたいというお客様がまだまだ多いので、お店に足を運ぶ機会が少なくなればなるほど、売上は減少するでしょう。
多くのブランドを束ねるオンワードホールディングスは、コロナウイルスの影響を受け、実店舗を700店閉鎖することを発表しています。
反面、ECサイトからの売上は150%近くに伸びているため、消費行動の変化をとらえた対策を講じることが予想されます。
出歩く機会が少なくなった分、店舗売上に依存していたアパレルにとっては死活問題です。
でも、命さえあれば、この変化の時代に多くのチャンスを生み出せる可能性があります。
できればこの機会を活かしたい!
家にいても、服を自由に着ることの楽しさや、袖を通した時のワクワクする気持ちを味わってほしい!
そんな気持ちから、運営部でも「どうすれば今の機会を最大限に楽しめるか」をディスカッションして、最終的に自分たちの取り組みを発信すればよいのではないかと考えました。
デュアルライフでは、リモートワークでも使えるワークスタイルを採用するケースが多いため、このトレンドを加速化させる可能性があると推察しています。
長野のデュアラーは、どのように仕事を楽しんでいるのか
デュアルライフを実践している人・いわゆるデュアラーは、2カ所で活動することのメリットを最大限得られるよう行動しています。
つい数ヶ月前までは東京と長野に拠点を置きながら、どちらのメリットも生かして快適に生活をしていましたが、ご存知の通りコロナ騒動にて都内へ行くことのリスクが高まってしまった為、現在は長野のみで活動しています。
しかし変わらず都内の取引先様やパートナー様とも、仕事を続けて行かなければなりません。
そこで、かねてより使用していたオンラインミーティングを、もっとカジュアルに活用して行こうと考えています。
デュアルライフをおくる上でWEB環境を生かした仕事は重要ですね。
オンラインミーティングは、どうしても多人数での意見交換が必要になるため、多人数対応のZoomを採用しています。
Skypeでもよいのですが、最大参加人数が10人と限られているため、リアルタイムのオンラインイベントを想定してZoomを使うことにしました。
アパレルの面で面白いのは、同じようなことを考えている人が多いのか、服のトップスだけが売れ行き好調というデータが出ていることです。
オンラインとはいえ、ミーティングではある程度身だしなみを整えなければなりませんが、せめて下半身は自由にしていたいという気持ちが見て取れます。
La Barbaでは「ソーシャル」という概念を持って服を作る・集めることを意識していて、誰にとっての服なのかという視点を大切にしています。
デュアルライフを経験し、こういう柔軟なイメージを持っていると、新しいアイディアも生まれやすくなります。
長野で気付いた「ココロで選ぶ」ということ
オンラインの取り組みは、確かに仕事でのやり取りが主流となっていますが、お客様のプライベートをイメージすることも多くなってきているように思います。
「自宅で過ごす時間をどうやって楽しむか」という点が注目され、いわゆる「巣ごもり消費」が活発になっていることもあって、最近では「家にいる時間を最大限楽しめる服は何か」という視点が重要度を増しています。
stay homeでも、身体を動かすことは推奨されています。筋トレや、ストレッチ、人混みを避けた屋外での散歩など。
オン・オフのいずれにも役立つ、機能性(アスレジャー)を持った服に興味を持っている層への訴求が必要になるでしょう。
ただ、どちらの場合も、お客様の「ココロ」が動いてくれないと、お買い上げいただく流れにはなりません。
La Barbaの商品に興味を持ってくれている人は、クラフトマンシップに共感してくれているというか、その服ならではの情緒・クオリティをきちんと理解してくれている人が多いと感じます。
スタッフは、どれだけお客様の「ココロ」に寄り添えるかが大事なんだと、代表の佐藤から薫陶を受けています。
だから、全スタッフが同じ気持ちを持って、お客様と向き合っています。
その結果、自分の「ココロ」が動いた時、お客様は服を手に取ってレジへと向かいます。
自分がお客様の立場になって、服を買う時の気持ちを想像しながら仕事に取り組むことが大切なのは、実店舗もオンラインも変わりません。
デュアラーの目線は、ピンチをチャンスに変える
コロナウイルスの影響下では、なかなか人は外に出歩かないため、アパレル業界は大ピンチだと考える人がいます。
でも、それは一元的なものの見方であって、そのような中でも「この服が欲しい!着てみたい!」と思うワクワクした気持ちがあるなら、人は服を買うと思います。
それが仮に仕事で必要なものだったとしても、何でもよいと考えている人は、わざわざLa Barbaを選ばないと思います。
そこに作り手の想いが感じられ、服を手にした自分のストーリーを思い描けるからこそ、その服を手に入れたいと思うはずです。
コロナが落ち着いたら外に出たい。
友達・恋人とオンラインで会話するのにオシャレ着を用意したい。着心地のよい服を着て自宅待機時間を過ごしたい。休日は一人でゆっくり車中泊をしたい。
家にこもる機会が多くても、新しい服を必要とする機会は必ずある。
そんな多様性のある考えを育んでくれたのは、きっとデュアルライフだと思う今日この頃です。
どんなフィールドで活動していても、2つの拠点を行き来することで、きっと自分の中に新しい価値観が芽生えているはずです。
もし、この記事を読んで、デュアルライフに興味を持ってくれた人がいたら幸いです。
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