「デュアルライフ企画」不測の事態で学んだこと、僕たちは東京でなくてもいいんだ。

東京でなければダメ、そう思っていた時期は確かにあった。

コロナの影響は段々とおさまってきて、街にも活気が戻りつつある今、皆さんはいかがお過ごしですか?

東京と長野の2拠点を持つデュアラーとして、少しづつ日々の生活を取り戻しつつありますが、それでもまだいろいろと気を使うことは多いですね。移動は可能になりましたが、それでもやはり東京に出ていく頻度は皆無に等しい状況ですしね。なんとなく息苦しい生活ですが、ただ、この生活の中で、ひとつの気づきが生まれたことも確かです。

それは、東京という場所の意味について、です。

かつてはファッション・ライフスタイル事業をやるのであれば東京を中心に考えなければいけない、そう本気で考えていた時期もありました。
どうやら、いややはり、それは思い違いだったようです。

不測の事態だからこそ気付けた「なんとかなる」感

緊急事態宣言。
言葉の響きも重々しい出来事でしたし、きついものがありました。
デュアルライフを推奨している身でありながら、ほとんど長野1拠点になり、先行きの不安は大きかったのも事実です。しかし、終わってみて思うことはひとつ「あれ?なんとかなるな、これは」という結論。

ファッションに携わる人間として何か月も東京を離れるという現実は、最初は不安で仕方がなかったものの、終わってみれば制約された中で何かが出来る!そう感じたんですね。それは間違いなく新たな思考の転換であり、気づきでした。

東京に行けなくても、何の問題もない。それは、仕事環境の面でもそう。オンラインが当たり前となり、様々なコミュニケーションツールが使えるという側面では、間違いなく言えること。

しかし、一番はマインド!
これまで東京という場所に特別感を持っていたマインドが、がらりと音を立てて変わった瞬間でした。

長野で感じた共存社会

長野は、田舎と都会が隣接するそんな土地です。長野市中心部の繁華街は普通に都会ですが、そこからちょっと足をのばせば田園地帯も山岳地帯もあります。

つまり、都会と田舎が共存しているんですね。

そのせいか、長野県内の都会に住んでいても、隣近所とのお付き合いがあったり、違う世代、違う職種、そんな様々な人とのつながりが生まれています。

東京ではなかなかそうはいきませんよね。

そして見えてくる、世代や職種をまたいだニーズや価値観、その共通点や相違点、気がつかなかった新しい視点での発見とその確認。長野で出会った共存社会のカタチは、東京にはない、ワクワクするインスピレーションの宝庫です。

アフターコロナのポイントは「共存」

これから訪れるアフターコロナの世界、そのキーワードは共存。
それは、もちろんコロナという病気との共存でもありますが、それだけではなく、様々な共存のカタチです。

たとえば、コロナ以前から言われていたダイバーシティ社会。東京では今、そんな社会を目指しているのですが、コロナ期間中の長野で感じた共存社会のカタチを想うと、なんだか長野の方が先を言っている感じさえあります。

そう、それはきっと東京という要素に大きな進歩を与える触媒になり得るものです。
アフターコロナの時代は、様々な価値観や考え方、社会状況の変化と共存していかなければいけません。

そして、そのヒントは田舎にこそある、という側面だって存在しえますね。それこそデュアルライフでこそ感じることのできる、気付きです。

デュアルライフは生きた発想の二面性

わたしにとって、東京ではないあたらしい発想の基点は長野でした。しかし、もちろん長野でないといけないということはないんです。それがどこであれ、多様化し共存社会を目指していく日本の中で、そして、その中で仕事をしていくうえで、デュアルライフがもたらす多角的な発想というのは重要になってくるでしょう。

しかも、衣類は人間が生きていくうえで欠かせない衣食住の一つです。まさにそれは、デュアルライフの“ライフ”に関わるコアな要素なのですから、デュアルライフがもたらす発想の二面性がもたらすメリットは計り知れないですよね。

デュアルライフで2拠点を持つ!
それは、互いに高め合う二つの生活に根付いた価値観を持つと言うことでもあるのですから。

東京を一つの要素ととらえる時代

東京はファッションにとってすべて。
コロナを経験した私たちにとって、それはとても空虚な響きに聞こえます。そう、東京という場所は、ある意味ひとつの要素でしかなかったのです。確かに、常に流行の発信地であり続けるであろう東京という場所は、大切な要素となるものでしょう。

しかし、それだけではこれからのアフターコロナの時代を切り開いていくことはきっと困難になります。

東京と新しい視点をうまく融合させたハイブリッド。
デュアラーとして手に入れたその視点と考え方が、きっとこれからの世界を明るくしていく一つの指針となることは間違いありません。

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