vol.3 〜チーニーで使われているラスト(木型)を日本一詳しくご紹介〜 JOSEPH CHEANEY(ジョセフ・チーニー)

みなさんこんにちは!

19SSから当店で取り扱うことになりました

JOSEPH CHEANEY(ジョセフ・チーニー)

という革靴をより深く知っていただくために全4回にわたりお送りしております

ジョセフ・チーニーのブランドヒストリー

今回はvol.3。

今回はより具体的な、チーニーで使われているラスト(木型)について。

実際にどのような形の種類があって、王道な形からマニアックなものまで

わかりやすくご紹介させていただきます。

※vol.1 〜伝統を受け継ぐ英国靴の魅力と革靴の聖地ノーザンプトンについて〜

※vol.2 〜時代が変化しても変わらない英国人の革靴に対する考え方と現在のチーニーまでの時代背景〜 

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人の足の形は人それぞれ違います。

国籍の違いで違うのはもちろん、日本人の中でもよく

「横幅が広いんです」「甲高なんです」

なんて言葉をよく耳にします。

楽チンなスニーカーと違い、革靴を選ぶときに一番大切なのはサイズ。

なので革靴選びに試し履きは必須なのです。

チーニーでは、全6種類のラストを革靴の特徴によって使い分けしています。

ここではそんなチーニーを代表する6つのラストについてご紹介。

欲しかったモデル、気になっていたモデルがどんなラストを使っているのか、

参考にしていただれば幸いです。

1.LAST 125

「125」は2011年に125周年を記念して開発。従来モデルよりも細身の足幅を採用し、ヒール部分を小ぶりにすることで足によりフィットし、本国イギリスでもドレスシューズの定番ラストとなっています。スマートな表情を取り入れながら、バランスの取れた丸みのあるトゥがクラシック感を残しています。

※モデル名:ALFRED

創業125周年を迎えて新たに生み出したラスト「125」を採用したコレクション

125ラストのトゥは、ラウンドシェイプ。名作と謳われる2003ラストのラウンドトゥを継承した、程よいボリュームバランスが魅力です。ヒールカップ部分は、6184ラストがベースになっています。現在、日本で展開されているウィズは「F」が多いのですが、この場合のヒールカップは「Dハーフ」に設定。ウィズのサイズに対し、ヒールをタイトなフィッティングにしたコンビネーションラストであるのが特徴です。甲が広くて踵が小ぶりという日本人の足型に合いやすいラストです。

※ウィズ….靴周りのサイズを示す数値であり、簡単に言うと足幅の事。A〜GまでありAが一番小さくGが一番大きい。日本人のサイズは大体D〜Eサイズです。

2.LAST 6184

1974年に開発された「6184」は、ジョセフ チーニーがアメリカ市場向けに生産していたライン『Royal Tweed』に採用されていたラスト。自然な丸みを帯び、バランスの良い普遍的なセミスクエアトゥは、古き良き英国シューズの王道スタイルです。E ウィズ展開でドレスな雰囲気を醸し出します。

※モデル名:ROGER

3.LAST 11028

2010 年に開発されたラスト「11028」は、ビジネスシーンで支持が高いシティコレクションで採用。125ラストと比較するとやや幅広、1886 ラストに比べるとノーズが長くラウンドトゥのため、モダンでドレッシーな印象です。一般的に幅広甲高と言われる日本人の足型に合いやすいラストになっています。

※モデル名:FENCHURCH

ラスト「11028」を採用した、ロンドンの金融街で愛されるシティコレクション

ジョセフ チーニーのシティコレクションは、世界有数の金融街であるロンドンのシティで働く人々から支持を得ているコレクションです。コレクションを代表する「LIME」「FENCHURCH」「BROAD Ⅱ」の3型は、どれも内羽根式で華美な装飾を排したオーセンティックなモデルで、アッパーはブラックカーフで統一されています。
本格的な英国靴をより多くの方に着用していただきたいという思いから、実用面でのクオリティを保ちながらも、他のコレクションに比べお求めやすい価格を実現しています。

4.LAST 1886

1996年に現在のファクトリー設立100周年を記念して制作されたラスト「1886」。長すぎず、短すぎない絶妙なノーズと、丸みのあるラウンドトゥが特徴です。ややゆとりがあるボールジョイントは幅広な日本人の足に馴染みやすく、土踏まずを絞って足を支えるフィッティングを実現しています。

※モデル名:ASTWELL

JOSEPH CHEANEYの設立年を冠した、“1886 Collection”。

歴史的建造物という観点から地元政府により保護指定されているジョセフ チーニーのファクトリー。そのファクトリー100周年を記念して、1996年に設立年を冠したラスト“1886”を制作。“Signature Collection”として発表しました。同ラストを採用したコレクションは、当時、数多くのブランドの別注モデル等にも採用され、ジョセフ チーニーを代表するラストとして瞬く間に市場に認知されます。

そして、130周年を目前にした2015年。“Contemporary besides somewhere between Formal and Casual”というコンセプトのもと、このブランドを象徴するラスト“1886”を用いて、現代のスタイリングにあうようにモダナイズドしました。フォーマルとカジュアルの間で履けるコンテンポラリーな英国靴を目指し、“1886 Collection”として新たに生まれ変わりました。伝統に培われた英国のクラシックでトラッドなスタイルを現代的に再構築した“1886 Collection”は、「古い文化と新しい文化」が共存する英国そのものを表現したコレクションであり、まさにジョセフ チーニーのNEW STANDARDです。

全てのスタイルを外羽根に統一し、アッパーのレザーを従来よりさらにキメの細かい上質なカーフを使用することでエレガントさを演出。そしてライニングとアウトソールを全てブラックに統一したことにより、クラッシックな顔つきでありながら、どこかモードな雰囲気を感じられます。
またアウトソールをダブルソール仕様にすることで、堅牢で耐久性に優れたものにし、見た目のボリューム感を引き出しています。履き込むことで自分の足に馴染み、履けば履くほどシューズの良さを体現できるコレクションです。

ここからはカントリーシューズタイプ!

5.LAST 4436

英国軍に提供していたこともある、日本国内展開では最も古い1969年に制作された歴史のあるラスト「4436」。本国ではミリタリーラストとも呼ばれ、丸みがありやや無骨なフォルムながらも、どこか愛嬌のある表情をしています。ジョセフ チーニーのカントリーコレクションを代表するラストです。

カントリーライフだけにとらわれない、英国文化を継承した英国紳士靴の新定番

日本で英国紳士と聞くと、スーツの聖地『サヴィルロウ』で仕立てたセットアップに、足元を守るのは、堅牢かつ優美な英国生まれのオックスフォードシューズ。そんなイメージではないでしょうか。しかし、英国紳士もウィークエンドには都会の喧噪を離れ、自然豊かなカントリーサイドでフィッシングやハンティング、ゴルフといったカントリーレジャーを、家族や友人とともに楽しみ、またその時間をとても大切にしています。
それが今なお残る、英国紳士のカントリーライフです。
雨の多い英国のぬかるんだ田舎道や荒れた山道、リバーサイドをものともせず歩ける厚みのあるコマンドソール、雨水の侵入を防ぐメソッド、泥はけの良いグレインレザーなど、カントリーシューズにみられる仕様はそのためです。
ジョセフ チーニーのカントリーコレクションでは世界的なベストセラーのLAST12508を使用した「TWEED C」や「AVON C」。
そして、日本展開では最もクラシックなLAST4436を使用した「CAIRNGORM Ⅱ R」や「PENNINE Ⅱ R」が、国内においても徐々に注目を集めています。

カントリーコレクションのアッパーレザーには、傷・汚れ(水濡れ)にも強い大粒のシボが特徴のカントリーグレインレザーを使用し、アウトソールにはコマンドソールを採用することにより、荒れた路面や雨にも対応できるようにしています。また、大きめのヒールリフトと、360°出し縫いを掛けたグッドイヤー・ウェルテッド製法が堅牢性と安定性を向上させ、さらにダブルソールにすることにより、ヘビーユースにも耐えられ、永く愛用することができます。

中でも「CAIRNGORM Ⅱ R」、「PENNINE Ⅱ R」は、一見キャップトゥに見えるイミテーションのツインステッチや、サイドの切り返しのデザイン、タンの羽根を縫いつけること(CAIRNGORM Ⅱ Rのみ)で、小石や水が入りにくいディテールを取り入れるなど、細部まで手の込んだこだわりの仕様が随所に施されています。
そしてこの2型の最も特徴的な仕様が、存在感を放っている「ヴェルトショーンウェルト仕様 」です。ウェルトとアッパーレザーの隙間をなくすため、アッパーレザーをウェルトの上側に縫い付けることでコバを一体化させ、雨の浸入を防ぎます。熟練した職人の技と専用の機械が必要になるため、1週間でわずかの生産しかできず、非常に手の込んだ作りとなっています。

6.LAST 12508

「12508」は、世界的なベストセラーである「TWEED C」「AVON C」にも使用されているラストです。2009年に制作され、ボリュームがありながらもバランスの良いフォルムが特徴。安定感のあるヒールカップの大きさとボリュームのあるトゥシェイプなど、まさにブリティッシュカントリーな佇まいです。

※モデル名:AVON C

いかがでしたでしょうか??

少し難しい用語が出てきたり専門的な部分ですが

他のどの革靴にも精通してくるラスト、少しでも

これからの革靴選びの糧にしていただければ幸いです!

ではまた、次の更新をお楽しみに!!

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