『デュアルライフ』のすすめ!Withコロナ時代に必要な多様は価値を自ら創る生き方

デュアルライフとは

一つの場所、時間、仕事に縛られない今注目のライフスタイル

長野と東京の2拠点生活を続けていく中で、場所・時間に縛られない生き方というのが、これからもっと大事になると感じるようになった。アパレルは店舗を経営するスタンスだから、どうしてもワークスタイルが固定されがちで、一定の客層にしか訴えられないケースが多い。

取り扱っている服の違いもあると思うが、どこまで地域のニーズを拾い集めているか、と聞かれると、割と独りよがりに服を選ぶ・作る人が多いだろう。でも、それは間違いだし、アパレルはもっと周囲にとって身近な存在にならなければならない。そのためには、店舗を持ちながらも、店舗にとらわれない身軽さが必要だ。

インターネットを使えば、服を直接見ないでレンタルできる時代・コーディネートをしてくれる人を探せる時代になった以上、アパレルにはアクティブな試みが必要だと思う。

そのためのキーになるのが、拠点を分けるデュアルライフだ。

今回は、デュアルライフを長野で始めることを想定して、アパレルの立場からできるメリットや活用法をまとめてみた。

デュアルライフって何だろう、そう考えてみた。

デュアルライフの本質

すべての始まりはデュアルライフという生き方の魅力。
どんなに新しい生き方であっても、そこにメリットがなければ人を惹きつける魅力はないわけで、その選択肢を選ぶ人はいない。では、デュアルライフの魅力とは何だろう。

ひとつは、多面的な生活を送ることで出来るメリットの回避というのは大きい。
これまで、日本人にとって仕事における中心地は東京で、東京でなければいけないというマインドはきっとあったはずだ。もちろん、それが東京でなくてもいい、どこであっても一極集中というのはリスクの高いもの。デュアルライフは、この一極集中のもたらすリスクマネジメントにおいて大きな魅力を持っている。

そしてもう一つは、視点の増加だ。
東京で長い間生活していると、時に、東京で起きていることが日本の常識であってすべてだと感じることがある。しかし、それは、一歩東京を出ると間違いであることに誰もが気づくことが出来る。日本という国を狭いと評する人は多いが、しかし、日本という国は多種多様な文化と自然、コミュニティを持った国だ。

デュアルライフには、そんな、日本の多様性を感じる視点の増加というメリットが確かに存在する。

コロナウイルスとデュアルライフ

新型コロナウイルスのまん延、それは私たちにリスクの存在を教えてくれた。
都会にいれば仕事は山ほどあるから、その中で自分が好きな仕事を取捨選択することができる。生活も便利になるだろうし、教育の機会もある。だが、ひとたび社会が変わってしまえば、それは砂上の楼閣にもなりえる。

コロナウイルスというダークサイドが世界中を駆け回り、世の中が混乱している。東京では感染者が増大し、流通にも少なからず影響を及ぼしてしまった。もともと心にゆとりがない都民が、さらに心をすり減らすような状況に陥っている。

ひるがえって僕の選んだ長野はどうか?ウイルスが活動している以上、決して正常とは言えないものの、地域社会は比較的落ち着いている印象だ。長野の人口密度も少なからず関係しているだろうが、人の縁・自然との関係性など、東京にはない要素が感染を押しとどめている点は否めない。

ここで考えて欲しい。

「もし、長野にいながら東京での仕事ができたら?」きっと、あなたの感染リスクは低下するだろうし、他の人にウイルスを移すリスクも減らせるだろう。東京でおしくらまんじゅうするよりも、質の高い仕事ができるかもしれないのだ。

デュアルライフのメリットは「いいとこ取り」

東京の課題と長野の課題は、真逆だ。
それを突き詰めると、人のつながりや出会いに関する「質の違い」に行きつく。東京は大都会だから、数多くの人材が集まり、多くの才能と切磋琢磨できる。

それに比べると、長野は人との関係が濃密だから、スキル・立場関係なしで長い関係が築けると思う。切磋琢磨すれば心はすり減り、気持ちがなだらかになれば危機感が薄れる。どちらかに傾倒すると、やがて悪い面を自分が引き受けてしまうのだ。

しかし、これら2つの都市を行き来するならどうだろう。

そうすることで、そこには長野視点と東京視点という二つの視点が生まれてきやしないか。それぞれの暮らしの中で、バランスを保ちながら生活できるのではないだろうか。僕も長野に店舗を持ちながら、東京の人脈から影響を受けて仕事をしていて、それが良い方向に進んでいる。一度関係ができれば、インターネット経由のコミュニケーションツールを使えば、東京に依存する必要がなくなる。

冷静に考えてみれば、全ての仕事を東京で行う必要はないことに気付く。東京での打ち合わせはオンラインツールで事足りるのではないか?市場リサーチは現地に行かなければ本当にできないのか?展示会の買い付け以外は、原則長野で済ませられないか?パソコン1台あればできることが、現代では飛躍的に増えている。しかも、パソコンに近いことができるスマホもあるから、東京で・同じ屋根の下で過ごすというのは、正直時代遅れになりつつあるのだ。

デュアルライフは脱東京ではない。

デュアルライフ 東京 長野

ここでひとつ間違えてほしくないことがある、それはデュアルライフは脱東京ではないということだ。むしろ、それは東京という一つの選択肢を持ち続ける事なのだ。

現在社会は急速にグローバル化が進み、地球自体の広さが情報化社会の中で日に日に狭くなっているのを肌で感じる。そして、当然、日本もまた同じように狭く、そして多様さを増してきている。

そんな時、東京でのみ仕事や生活を行う、そして同じように長野のみで生活や仕事を行うことは、社会における多様性についていける人材としての成長の妨げにもなりかねないのだ。なので、どちらかではなく、どちらもという選択肢が重要になってくる。

これまで述べてきたリスクにおいても、またメリットデメリットという点においても、これからの情報化社会においては常に選べる選択肢を用意しておくことは重要なのだ。

右足を東京において、ピボットターンのように左足を長野に動かすのもいいだろう。もちろん長野に軸足を置いて、左足を東京やほかの都市に動かしていくというのも考えられる。最終的に軸足を両足にして、しっかりと両足でたつのもアリだ。

どちらを従にするのではなく主にするのでもなく、自由に自分を動かす足場として用意できる生活。いうなれば、どちらからも脱しない生活こそが、デュアルライフな生活なのではないかと思う。

新しい生き方は新しい時代を作る

デュアルライフという新しい生き方の提案。
それは当然、いまの社会においてより快適かつ安全に、そしてその中で新しい価値観を創造する生き方だと考えられているものだ。

しかし、デュアルライフが見せてくれる将来の展望は、それだけでは当然ない。ご存知の通り、いま日本ではソーシャルディスタンスをとることが常識となり、今後この習慣は一般化することは簡単に想像できるだろう。

リモートワーク、テレワークといった非出社型のワークスタイルも常識となりつつある。それは一見、コロナという見えない敵によって生き方を狭められてかのように見えるが、実はそうではない。むしろ、コロナという敵に遭遇したことで、これまで変わろうと思えば変われた社会が、一気に動き始めて、変わり始めたともいえるのだ。

そして、そこにデュアルライフという選択肢がある。

郊外生活によって生まれる人と人との距離感の調整、リスクマネジメント、そしてネット経由のコミュニケーションによって生まれる新しいワークスタイル。まさに、新しい時代を作る生き方へと変貌していく素質を持っている生き方だ。

Withコロナに生まれる新しい働き方たち

ワーケーションとは

コロナの時代を超えた先に僕たちを待っている、Withコロナの時代。
そこには、きっとこれまで見たことのないような働き方や、生き方、仕事、流通、販売、様々な形を持った当たり前が生まれてくるはずだ。しかもそれは強制ではない、強制されるのは旧態依然からの脱却のみ。

コロナ以前の時代に当たり前だった様々な物からの強制的な脱却の次にあるのは、それぞれの価値観やライフワークに合わせた様々なスタイル。それは「ワーケーション」といわれる、旅行と仕事の融合体であるかもしれない。

これまで、一部の職種限定で行われてきたノマドワークといわれる働き方かもしれないし、想像もつかない何かなのかもしれない。いずれにしても、それは今の価値観からの脱却であり、ある意味それは破壊でもある。殻を破って、新しい時代にはば立つひな鳥があふれる時代。それがWithコロナの時代なのだ。

気軽に軽やかにデュアルライフで新しい時代に踏み出す。

旧態依然とした殻を破って新しい時代に踏み出していく。
そんな、Withコロナの時代においてデュアルライフという選択肢は、新しい生活を手に入れる上で、とても軽やかでそして気軽な選択肢の一つだといえる。

今の仕事を辞める必要はない、そして、今の仕事を縮小する必要もない。自分に苦しい制約を求めるようなものでもなければ、何かを我慢する必要もそれほどない。もちろん生き方を変えるのだからそれなりのコストはかかる、それは精神的にもそして物質的にもゼロというわけにはいかない。

しかし、それはWithコロナの時代のある意味必要経費。変わらなければならない時代に払うコストとしては、デュアルライフという生活はそのコストが小さい方であることは間違いないのだ。そして、その現実は、長野という場所を知ることでグッと現実味がわいてくる。

長野が選ばれる理由

デュアルライフ/二拠点を楽しむ「デュアラー」とは

2つの拠点を持って生活するデュアルライフ。そのような生き方をする人たちは「デュアラー」と呼ばれる。彼らをそのようにさせているのは、仕事を絶えず工夫しようとする気持ちと、新しいことに軽い気持ちで挑戦できる身軽さかもしれない。

特にデュアルライフ関連で熱視線を受けているのは長野。
首都圏から東京までおよそ90分で到着し、長い県土が多様性のある生き方の実現を認めてくれる。そのような地域性もあり、リゾートでのテレワークという、新しいワークスタイルを模索する動きも活発化している。

移住者を受け入れ、移住者がいることを前提としたプランニングがなされているのは、これからデュアルライフを始めようと思っている人にとってはありがたいことだと思う。

もちろん、デュアルライフは長野がマストではない。
しかし、東京という現段階においてデュアルライフの一方向に据えておくべき都市からの利便性を考え、そして自治体の姿勢を総合的に判断するならば。長野という土地に、魅力を感じざるを得ない。

「今までと違う」新生活を始めたいなら、長野にフォーカスしよう

長野という地域は、本当にデュアルライフに適した地域だと思う。特に、新生活を一人で、もしくは誰かと始めようとするなら、様々な解決方法が思いつくだろう。家や車はシェアできる時代になり、長野なら駐車場代をかけずに車を置いておく選択肢がある。2人それぞれの家を使い分け、目的に応じて暮らしを楽しむ方法もある。

インターネットを使えば、長野にいながら東京に服を売れる。実際に見て選んでみたい場合でも、足を運ぶのはそう面倒なことではない。重要なのは、関係性を作り、相手と共有すること。その方法さえ分かっていれば、暮らしのビジョンをイメージすることができるはずだ。

Withコロナの時代、わたしたちはデュアルライフで長野から始まる。

Withコロナ時代のデュアルライフ

長野で生活していると、東京という場所を客観的に見ることが出来る。
そして東京という場所は、最先端であると同時に、あまりに大きな集合体であるからこその動きの鈍さもまた兼ね備えた場所であることが手に取るようにわかる。

東京は魅力的な土地だ、それは間違いない。
そこには刺激があり、世界中から集まる文化の交点があり、多種多様な人間が大量に雑多に集まることによってでき上がる熱量がある、それは、創造における大きなリソースだ。

しかし、デュアルライフを通して長野から見るそれは、かつて感じたほどの魅力はない。東京は、僕にとって、要素の一つに変わったのだ。これから社会はものすごい速度で変わっていくだろう、Withコロナという誰も経験したことのない時代の中で、手探りながら劇的に社会は変わっていく。わたしたちは長野という土地で、デュアルライフという手段で、新しい時代を生きていく。

そんな時代を『長野』から始める。もう、始めているのだ。

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