意外に簡単？！ドライクリーニング表示を自宅で洗濯するコツ

手元にあるお気に入りの洋服、洗濯表示を見たらドライクリーニング表示があってがっかり。なんてこと、ありませんか？
というのも、ドライクリーニングは当然普通より値段がかかりますし、何より揮発性の石油系溶剤で洗うことが根本的に嫌いな人も少なくありません。匂いに敏感な人は、残り香も気になります。

そこでココでは、ドライクリーニングがあっても自宅で水洗いできる、そんな方法を伝授いたします。

洗えるもの、クリーニングに出すべきもの

ドライクリーニング表示があってお自宅で洗える。
と、言っても、やはり中には洗うのがとても難しいものもあります。そこで、クリーニングに出すべきものを判別するために、大まかな種類分けをしておきます。

■基本的に自宅で洗えるもの。

ウール・アンゴラ・レーヨン・レース・麻・ポリエステル

■難しいもの（クリーニング推奨）

キュプラ・シルク・カシミア・皮革

■自宅で洗わないほうがいいもの

スーツ・ドレス・和服

基本的にはドライクリーニング表示と水洗いマークがついていれば間違いなく洗えます。ドライクリーニング表示と水洗い不可の表示あがあっても、上の素材を基準に考えれば洗うことができます。ただしその際は、自己責任でお願いいたします。

ドライクリーニング表示を家で洗う際に準備するもの。

では、洗う前に準備をまずしておきましょう。

■中性洗剤

中性洗剤とは、いわゆる「おしゃれ着用」とかいてある洗剤のことをいいます。基本的にはおしゃれ着用とかいてある洗剤であれば、どれを選んでも大差はありませんがドライマーク対応洗剤であることをしっかりと確認して購入しておきましょう。

■洗濯ネット（洗濯機で洗う場合）

洗濯機で洗う場合は洗濯ネットは必須です。
サイズの小さいものに押し込めて洗うようなことをしては生地を痛めますので、余裕のあるサイズの洗濯ネットを用意しておきましょう。

■大きな容器（手洗いの場合）

手洗いを行う場合は、たらいなどの大きな容器は必須です。
もちろん、洗面台やシンクでも構いませんが、そういった場所で選択をすることに抵抗がある場合は衣類を見ずに浸しても余裕があるサイズの容器を容易します。

ドライクリーニング表示のある衣服を洗濯

では、実際に洗っていきましょう。

■洗濯機を使う場合。（大型の衣服）

①ネットに入れる
まずは、洗濯ネットにひとつづつ衣服を入れます。
この時重要なのは、衣服を畳んで中に入れることなのですが、その際、襟袖を内側に畳み込まず、表に出るようにして畳むと襟袖の汚れがよく落ちます。また、ファスナーやボタンはしめておきましょう。生地に擦れて痛める場合があります。

②洗濯を開始する
洗濯を開始した場合は、なるべく弱めの設定で洗います。洗濯機の種類によっても異なりますが『おしゃれ着洗いコース』『ウールコース』『手洗いコース』『ソフトコース』『ドライコース』などを選択するといいでしょう。使う水は30度以下のぬるめがベスト。お風呂の残り湯は汚れの原因になりますし、熱いお湯はデリケートな生地雨を炒めることがあります。

③脱水は短め
脱水は遠心分離によって水を弾き飛ばすことで、水切りをします。デリケートな衣服の場合、この激しい動きでシワや伸びの原因になりますので10～30秒の短い時間にしましょう。

■手洗いの場合（小さな衣服や細かい装飾のあるもの）

①水と洗剤を入れ、優しく押し洗い
手洗いの基本は、押し洗い。洗濯板などを使ったり、もみ洗いなどをしてしまうとデリケートな生地が傷んだり毛羽立ったりとダメージを与えてしまいます。押し洗いは、水を含ませるようにしてゆっくり押し込んで洗う方法です。また、極めて薄い生地や装飾の多い生地などは両端をつまんで、洗剤の溶液の中でゆらゆらと揺らすように洗う『振り洗い』にしておくと、さらに生地を痛める心配は減ります。

②すすぐ
たくさんの水を使ってぬめりや泡がなくなるまでしっかりとすすぎましょう。

③タオルドライをする。
大きめのタオルに挟んで水気を拭き取るタオルドライをします。絞ったりは厳禁ですので、気をつけましょう。

■干し方
おしゃれ着は型くずれしやすいですので、水気を切ったらすぐに干します。
ウールなど重みがあって伸びやすいものは平干しに。それいがいは型くずれしないように気をつけて吊るし干しにします。どちらも、直射日光がダメージになりますので、必ず陰干しをするように気をつけましょう。