お気に入りの靴との出会いは一期一会で、出逢ったのも何かの縁です。せっかく出会えたお気に入りの靴、末永く大切にしたいものですよね。そして、愛着を持って長く履くためには、靴磨きが必要になります。靴を磨くということは=自分自身を磨くと同義であると、La Barbaでは伝えています。
靴磨きがあなたに与える驚きの変化
「自分を磨く?」なぜなのか?例を出して説明しますね。
きれいに磨かれた靴は好印象を与える
きれいに磨かれた靴からは、「清潔感」を感じられます。ファッションのセンスは人それぞれ、おしゃれで与えられる好印象は好みによるものが多いでしょう。しかし、靴の「清潔感」は、感じる人によって差が出にくいもの。見る人が共通して好印象を感じるパーツは足下にあります。
自分自身のモチベーションが上がる
自分自身の気持ちもどうでしょう?きれいに磨き上げられた靴を見ると、気持ちが晴れ晴れしてワクワクしてきます。すると、その靴を履くときが待ち遠しくなりませんか・・・?
お出かけ用の靴ならばお出かけが楽しみになり、仕事用の靴なら仕事に行くことが楽しみに。すると、プラスの目的を持って過ごせるようになり、モチベーションにも影響を与えます。
自分に自信が持てる
きれいに磨き上げられた靴を履き、見た目が変われば、気分が高まります。さらに、ひとから「きれいですね」と褒められると、それが自信になって蓄積されます。
行動というのは不思議なもので、自信があれば新しい一歩を容易に踏み出すことができますよね!?「たかが靴」かもしれませんが、「たかが靴」だからこそ気軽に実践できて、自信に繋がる効果を実感することができるという事です。
自宅で簡単~二度見される靴になる超一流の靴磨き~
鏡面磨き(ハイシャイン)の方法に入りたいところですが、「基本無くして応用なし」という言葉があるように、ケア方法も基本がなければ、「男のロマン、自宅で出来る”鏡面磨き”」はただのテクニックで終わります・・・。
靴に愛着を持ち長く活用して欲しいからこそ、敢えて、基本から入らせて頂きます。
それではいってみましょう!
靴は一度履いただけでも、汚れやキズが付いたりします。その為、人間と一緒で、革靴にも「早期発見・早期治療」は重要です。すぐにメンテナンスを行うことで、すると損失を最小限に抑えて、大切な靴を長もちさせることが可能になります。
革靴の素材を見分ける
それぞれの革靴にとって適切なお手入れをするために、まずは革靴の素材を見分けたケアをすることが重要です。病気と同じで、頭痛の人に風邪薬を飲ませても一向に改善しませんね。
革靴の素材は大まかに、次の3種類!
- スムースレザー
名前の通り『表面が滑らかなレザー』、定義が広くその種類も様々です
- 起毛(スエード・ベロア・ヌバック)
鞣した革の裏側をバフさせて起毛させたレザー。 - ガラスレザー
鞣した革をガラス板などに貼り付け乾燥・塗装したレザーそれ故「スムースレザー・ガラスレザー」と「起毛」は、それぞれお手入れの方法が異なります。
スムースレザーのお手入れ方法
靴磨きの基本的なステップは、『クリーニング』と『靴磨き』大きく2つに分けられます。
- クリーニング
- シューキーパーを入れる
作業中の型くずれ防止に、靴にシューキーパーを入れます。
<Point!>
シューキーパーがマストですが、なければ新聞紙でも十分対応可能です。
- ホコリ取り
毛が細かい馬毛ブラシで、サッと払うように表面のホコリをとります。
<Point!>
靴紐の穴やステッチなどの汚れはカビから劣化の原因になりやすい為、見た目だけではなく、見逃さずにケアしてください。
- クリーム&ワックス落とし
リムーバーを塗布したクロスを指に巻き付けて、指先で靴の表面を拭き取るように磨きます。
<Point!>
靴の全体に対して、満遍なく合計2回程、擦り込ませるようにソフトタッチで汚れを落とします。
- 靴磨き
- クリーム&ワックス落とし
靴磨き用のペネトレイトブラシで、米粒3つ分ほどのクリームを、靴の硬いところから柔らかいところへ塗っていきます。
<Point!>
革への栄養補給のため、油性ではなく乳化性のクリームがマストです。
- クリーム伸ばし
豚毛ブラシで、クリームを全体的に均一に広げる感覚で、優しくなじませていきます。
<Point!>
クリームを付けすぎると艶が出にくくなる為、薄く全体に伸ばすように!ここは要注意。
- 磨き
革に馴染んで染み込んでいないクリームをしっかりと拭き取るようにして、クロスで靴の表面を磨くように拭き取っていきます。
<Point!>
余分なクリームを取り除くように、薄く伸ばしたクリームをさらに薄くし、「照り」を意識して磨きます。
自宅で出来るハイシャイン(鏡面仕上げ)の方法
おい待たせしました!
ここからは、靴の表面をエナメルのように輝かせる「ハイシャイン」つまり、鏡面仕上げの方法をお伝えします。鏡面磨きとは、靴のトゥを鏡面のように磨き上げる技術。つま先部分を覗くと自分の顔が反射してくっきり映るほどの輝きになる磨きテクニックです。
<Point!>
ワックスをつま先とかかと部分に塗っていく。
鏡面磨きは履きジワにならないように、靴のシワができない箇所で行っていくので、つま先・かかとの2か所で行うことが多いです。
たっぷり塗るのではなく、薄いワックスの膜を革に乗せていくように意識。
またコバ周りなどは塗り辛いので丁寧に、そして円を描くように塗るのがポイントです。
クロスを「水」で濡らし、ワックスを塗った箇所を磨き上げる。
<POINT!>
適量の「水」を使用する為に「ハンドラップ」という容器を使います。量はほんの3滴程がベター。
強く磨くと塗ったワックスが剥がれてしまうので、表面を優しくこすりワックスをより薄く伸ばしていくイメージで磨きます。
ここでのポイントは、クロスは常に濡れた状態に維持すること。ワックスを塗り、水で磨く作業を交互に繰り返します。
交互に繰り返していくことで、徐々に鏡面のようになってくることに気づくはず!
ワックスの薄い層を何層も作っていくイメージを忘れずに、優しく磨いてください。ワックスの量・水の量・磨く力強さ加減によって、美しい鏡面ができ上がります。
この感覚はさずがに自ら身に着けるしかありません。
初めての方は最後に、ビフォーとアフターを比べてみてください。
靴の輝きの違いに驚く事間違いなしです!
靴にも人間にもお休みは必要
お気に入りの靴なら、毎日でも履いていたいものですね。しかし、人間にも靴にも休息は必要です。2足以上の靴を交互に履いて靴に休息を与えながら、いたわってください。
靴は消費するものではなく育てていくもの
よい靴は手入れをすればするほど、その靴の持つ魅力が増していきます。自分の経験や成長と共に、靴も時を同じく歴史を重ねます。
「靴は消費するものではなく育てていくもの」
我が子を育てるように、愛情と手間を注いで靴を育てていく楽しみを知ってもらいたい!そんな願いから、育てたくなる靴のケア方法を伝授しました。