新型コロナウイルスのもたらしたものと言えば、なんだか暗いものばかり。しかし、中には現代日本人が忘れていた素敵なものだってあります。それが、自然の素晴らしさ。
ソーシャルディスタンスを気にしなくてもいいアクティビティとしてキャンプが注目されたことで、自然と親しんで自然と遊ぶ楽しさが今急速に見直されています。
そこで今回は、キャンプの聖地長野から、皆さんの素敵なアウトドアライフを後押しする情報をお届け。しっかりとアウトドアグッズのお手入れをして、長野に自然を楽しみに来てみてはいかがですか?
アウトドアグッズケア、まずはじめに知っておくべきこと。
アウトドアグッズのアフターケアの前にまず知っておくべきこと、それは「できるだけはやくケアをする」です。汚れや湿気は「現地で落とす&乾かす」のがベスト。
それができなくとも「帰宅して家に入れる前」「しまう前」と、できるだけ早いうちにケアすることが重要です。
これを徹底していないと、シーズンごとに買い換えるなんてことになりますので、まずは「できるだけはやく」を覚えておきましょう。
布製品はとにかく乾かす、これが鉄則。
布製品の大敵は湿気。次点が汚れです。
・撥水防水加工のものは拭いて干す。
まず、今のアウトドアグッズの布製のものはほとんど撥水防水加工がしてあります。ですので、汚れなどは拭き取るだけでほとんど取れてしまうでしょう。
しかし、大事なのは湿気取り。湿気を持ったまま収納してしまうと、カビの原因となってしまいますので、汚れていなくてもしっかりと干す。汚れがある場合は、汚れを拭き取ってから干しましょう。干し方は、理想は陰干しですが、ベランダや物干しで普通に干しても問題はありません。
・収納も湿気対策万全で
すっかり乾かしたつもりでも、残っているのが湿気。ですので、収納するときも、収納バックの中に乾燥剤などを紙に包んで一緒に収納するなどするといいですね。もちろん、収納場所の湿気も重要。なるべく湿気のこもらない場所で、しっかりと保管しておきましょう。なお、防カビ加工を過信しないことも大切。湿っていたら、防カビ加工の製品でもカビることがあるんですよ。
金属製品はしっかり洗ってやっぱり湿気対策
金属製品の手入れ、まずはしっかりと汚れ落とし。そしてやっぱり湿気対策です。
・水洗いは厳禁!洗剤で丁寧に汚れ落としを
金属製品にとって大敵は「水気」です。
金属製品にとって水気はサビの直接原因ですので、水洗いをじゃぶじゃぶやるなんてことはしないようにしましょう。
かわりに、金属製品は台所用洗剤など中性洗剤を使って時間をかけてしっかりと落としていきます。使う道具は布やペーパーのタオル、化繊のブラシ(歯ブラシなどは結構使えます)汚れを取り終わったら、徹底的に水気を拭き取りましょう。
・スス汚れはワイヤーブラシ
火を使う部分のススは、ワイヤーブラシで擦り落とすのが基本です。バーナーやコンロのススづまりは不完全燃焼や故障の原因になりますのでしっかりと撮っておくようにしましょう。ただ、燃焼部分のスス取り以外でワイヤーブラシやスチールウールを使うのは厳禁です。
ワイヤーブラシやスチールウールは表面の防サビ加工や塗装まではぎおとしますのでサビの原因になります。また同じように、研磨剤やクレンザーも厳禁です。
・シュラフは結構汚れている!
見落としがちなのがシュラフ、つまり寝袋です。
シュラフは一見汚れていないように見えても、結構中綿に汚れを含んでいます。これを、表面だけ綺麗にして仕舞うと、次のシーズンに絶対に寝たくないニオイがするので気をつけましょう。お手入れ方法は、中綿が化繊なら洗濯機、ダウンならバスタブなどで水洗いをして、しっかりと乾かすこと。特にダウンなどの自然素材の場合は、専用のダウンクリーナーを使うと保温性能などが落ちなくてより良いですね。
その他プラスチック製品などもしっかりと乾燥
その他、クーラーボックス、食器、サーバーなどのプラスチック製品も、しっかり乾燥が鉄則。プラスチック製品ですので、中性洗剤を使って水洗いをしても大丈夫ですが、仕舞う前はきちんと水気のチェック。とにかく乾燥させるのが、アウトドアグッズのアフターケアの基本です。
- 軽メンテでアフターケアの手間を軽減
アウトドアグッズのアフターケアにとって、大切なのが軽メンテ。
軽メンテとは、使うたびにしっかりと水気や汚れをその場で落とすという作業です。食事の後、使用後、帰る前、など、キャンプ中に汚れをとったり水気をぬぐったりする癖をつけておくとアフターケアはかなり楽になります。キャンプ道具の中に洗剤やタオル、ワイヤーブラシなどちょっとしたメンテ道具を入れておくようにしましょう。
アフターケアも楽しむのがキャンプ/アウトドア
ご飯を食べたり、雨風をしのいだり。
そういう当たり前のことに、手間をかけて自然の中でそういった手間を楽しむのがキャンプの楽しさのひとつ。そしてそこには、アフターケアの手間もはいるものです。ペグの一本一本でさえ、しっかりと大切にすることを楽しめるようになれば、あなたもキャンプの上級者。アウトドアの達人へ一歩近づいたと言えるのです。