靴は人格を表す。靴磨きテクニックで、輝きワンランクアップ【永久保存版】

革靴磨き方法

一流のホテルやサロン。
こういった場所では、お客様のランクを靴を見て判断しているというのをご存知ですか。その人物がどれくらいしっかりしているのか、どれくらい身なりに気を配っているのか、その余裕があるのか。

そう、身につけるものの中で、最もその人の人格を表すと言われているのが、靴。靴磨きテクニックを駆使して、靴も自分自身も、ワンランクアップの輝きを手にいれましょう。

靴磨きの基本的な手順。

靴磨きの基本的な手順、それは大きくわけて2ステップに分かれます。

・ステップ1 クリーニング

まず、靴を磨く前に靴をきれいにしなければいけません。
手順としては『ホコリ取り』『クリーム&ワックス取り』2つの工程が必要になってきます。

・ステップ2 靴磨き

きれいに靴をクリーニングしたら、ここから本番の靴磨きの工程。クリームやワックスを塗布して、布に磨きをかけていきます。手順としては『クリーム塗布』『クリーム伸ばし』『磨き』の工程になります。

ステップ1 クリーニング

靴ケア

靴には、外を歩いた際の汚れと前回の靴磨きの際のクリームやワックスがついています。これがついたまま靴磨きは出来ませんし、古いクリームやワックスは靴の寿命を縮めてしまうものになります。まずはこれをしっかり落としましょう。

・シューキーパーを入れる

まずはじめに、靴にシューキーパーを入れます。
これは靴屋さんなどにある、靴の形をキープする木型なのですが、靴下に新聞紙を詰めたものでも構いません。これで、作業中に靴の型くずれを防ぎます。

(ワンポイント!)
シューキーパーは安価なものは千円台であるなど、そんなに高額ではないお値段からお買い求めできます。今後のためにも、買っておくといいでしょう。

・ホコリ取り アイテム:馬毛ブラシ

ホコリ取りに使うのは、毛が細かい馬毛ブラシ。このブラシで、サッと払うように表面の埃をとります。

(ワンポイント!)
靴のホコリは靴紐の穴やステッチなど硬い部分に多く存在します。柔らかいばもうブラシを使って、硬い部分のホコリも丁寧に落としておきましょう。

クリーム&ワックス落とし アイテム:リムーバー&クロス

クロス(布)に靴磨き用リムーバーをつけて靴の汚れやワックス、クリームを落としていきます。方法は、リムーバを塗布したクロスを指に巻き付け、指先で靴の表面を拭き取るように磨いていく感じです。これを靴の全体に対して合計②回繰り返して行います。

(ワンポイント!)
靴磨きの際に使うリムーバーは、水性のステインリムーバーがおすすめ。水性のステインリムーバーなら、汚れとクリームを同時に効果的に落とすことができます。

靴磨き

靴磨き

クリーニングは、靴磨きにはいる前の準備工程。ここから本格的に、靴を磨いていきます。

・クリーム塗布 アイテム:クリーム&ペネトレイトブラシ&豚毛ブラシ

まず、靴磨き用のペネトレイトブラシに、クリームを米粒3つ分ほどとります。この時は、塗るというよりもペネトレイトブラシでクリームを置いていくという感覚で、つけていきましょう。順番は硬いところから柔らかいところへ、という順番で。靴の硬いところでブラシにクリームを馴染ませ、全体に塗布していきます。

(ワンポイント!)
靴磨き用のクリームは、油性ではなく乳化性がおすすめ。
光沢だけではなく、革への栄養補給や浸透具合を考えると、クリームにはきちんとこだわりたいものです。

クリーム伸ばし アイテム:豚毛ブラシ

靴ブラシ

ペネトレイトブラシで全体にクリームを塗布したら、豚毛ブラシでなじませていきます。ポイントは大きなストロークで、靴全体にクリームを広げるように馴染ませていくこと。強くこすりつけたり、細かくガリガリと動かしたりすると、豚毛は硬い毛ですので皮によくありません。あくまで、クリームを全体的に均一に広げる感覚で、優しくなじませましょう。

(ワンポイント!)
クリームは薄く伸ばしていくのが鉄則。
クリームを付けすぎると逆に艶が出にくくなりますので、あくまで薄く全体に伸ばしていきましょう。

磨き アイテム:グローブクロス

靴グローブクロス

磨きに使うアイテムは、手をすっぽり入れることのできるグローブクロス。
普通のクロスでも構いませんが、広く全体的な磨きの作業ができるグローブクロスがおすすめです。磨きの工程は、なじませて全体についているクリームを拭き取る感覚で行います。革に馴染んで染み込んでいないクリームをしっかりと拭き取るようにして、クロスで靴の表面を磨くように拭き取っていくわけです。

(ワンポイント!)
最後の磨きは、照りを意識しておこないます。薄く伸ばしたクリームをさらに薄く余分なものを取り除くように、照りを出していきましょう。

鏡面仕上げには、ワックスを

靴の表面をエナメルのように輝かせる「ハイシャイン」つまり、鏡面仕上げ。
方法は、ワックスを布に取り円を描くように塗布、そして馬毛などの柔らかいブラシでなじませればOK。最後に水をほんの一滴たらしてワックスを塗った面にならすように塗り込めば、ハイシャインの完成です。

靴磨きは人間磨きの趣味になる

靴磨き

おしゃれの国イタリアには「人の内面は靴に現れる」ということわざがあります。そう、靴磨きは人間磨き。それは、極めれば極めるほどに奥深く、大人のワンランク上の趣味としても十分楽しめるもの。まずは正しい靴磨きを身に着けて、人生の輝きもワンランクアップさせていきましょう。

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