ニットの毛玉問題で悩んでいませんか？原因から予防、対処法まで【永久保存版】

毛玉問題の最適解は『取るのではなく防ぐ』

冬になると気になるのが、ニットやセーターなどにの衣服にできてしまう毛玉。着用を重ねる度に見た目も最悪に・・・。毛玉はそれだけでテンションが下がってしまいますよね？そこで、今回はそんな悩みをかいけるする「毛玉の対処法」について解説します。毛玉問題の最適解は『取るのではなく防ぐ』なんです。

毛玉はどうしてできるのか。

毛玉ができる原因、それはたったひとつしかありません。そのたったひとつの原因が『摩擦』
摩擦によって表面が毛羽立ち、その毛羽立った毛が、これもまた摩擦で絡んで固まって玉になる。これが毛玉です。

そして、さらに、摩擦によって起きる静電気がその働きを助けます。つまり、対処するべきものは『摩擦』なんですね。毛玉の予防はこの摩擦をどう減らしていくかに焦点が当たります。

まずはわかりやすく強い摩擦を抑える

まずはじめに基抑えておくことは、わかりやすく摩擦を防ぐこと。例えば、ニットを着ているのに肩掛けのバッグを持つなどは完全なNG行動。他にも、高価なものや大切なものを着るときは、必ずその上になにかを羽織っておく、ニットを着ているときは背もたれによりかからないなど些細な努力で結構軽減します。また、脱ぎ着の際にも、なるべく優しくするのもポイントです。

使用頻度を減らしてしっかりケアする

使用頻度を減らせば摩擦は当然減りますが、同時に静電気の放電時間を与える事にもなります。洗濯をしないような場合でも、風通しのよいところでハンガーに掛け、２～３日は休ませておくと毛玉の防止には効果があります。また、特に外着用のニットは帰ったらすぐに脱ぐことも重要。

摩擦軽減のためすぐに脱ぎ、優しく洋服ブラシなどでブラッシングするだけでも効果は抜群です。ブラッシングは確かに摩擦ですが、優しくこすることで毛玉の原因になる絡みつきを解消してくれます。

・洗濯は慎重に行う

ニットは洗濯すると縮むため、元々優しく洗うものです。
しかし、毛玉にとっても洗濯というのは大きな原因で、洗濯槽の中で他の洗濯物等とこすれることで発生します。もちろん、一番良いのはプロに任せてしまうこと。

ただ、どうしても自分でという場合は、手洗いが最善、その次が弱水流でネットを使ういわゆるおしゃれ着洗い。たとえネットでおしゃれ着洗いをしてもネットとの摩擦はさけられません。その為毛玉を予防する為には手洗いが無難です。

・毛玉防止スプレーを使う。

最後に、毛玉防止スプレーを紹介します。
毛玉防止スプレーは、毛玉の最初の段階である毛羽立ちを防ぐスプレーで、その効果は結構なもの。

基本的に、市販の毛玉防止スプレーは大抵の素材に使えますが、念の為、商品の説明書をよく読み素材のチェックはしておきましょう。また、シミの原因になる場合がある為、目立たないところでまず試用してみることが重要です。

毛玉を取る方法

予防しても毛玉の発生をゼロにするのはかなり難しい話。ここからはそんな毛玉取りの方法をお伝えします。

・毛玉取りは最終手段だと覚えておきましょう。

まず、ニットなどの衣類にとって毛玉取りは『やらないほうがいいもの』であるとしっかり認識してください。毛玉取りとは、簡単に言えば衣類に使われている生地を削り取る行為。はっきり言って、衣類にとってプラスになる要素はありません。勘違いして頻繁な毛玉取りなどは絶対にしないこと。まずは予防、そしてできるだけ回数を減らす。これが鉄則です。

・毛玉取りの最適解は切る。

毛玉取りの方法は色々ありますが、そのほとんどは摩擦によって毛玉をむしる方法。しかし、これらの方法の根本には摩擦です。いわば毛玉取りで毛玉の原因を作ってしまうようなものです。その為最も推奨できる毛玉取りの方法は『切る』です。

・毛玉の切り方

毛玉の切り方の代表的な方法は次の三つです。
①Ｔ字カミソリで切る。②はさみで切る。③市販の毛玉カッターで切る。
これらすべての方法に共通するのは、丁寧に優しく使うということ。というのも、毛玉を切る方法はとても効果的ですが、同時に生地そのものを切ってしまう可能性があるからです。その点で、肌を切らないよう工夫されているT字カミソリは優秀で、広範囲をさっと処理できます。

ハサミは、少ない量のときには最も安全で重宝します。市販の毛玉カッターも、使用上の注意をよく読み、高価なものには使わないようにすればよいでしょう。

・摩擦系の毛玉取りの方法

繰り返しになりますが、摩擦は毛玉のたったひとつの原因。
しかし、毛玉取りの応急処置や毛足の長いものの毛玉取りには摩擦系の方法も大いに役立つ場合があります。方法は、毛玉取りブラシや毛玉取りストーン、スポンジという方法もあります。ただ、どれにも共通することは、強くこすらず柔らかく表面をなぞってあげること。ポイントは『毛の流れに従ってとにかく優しく』です。

・むしるは厳禁

そして最もNGなのがむしる行為。
毛羽立ちを促進し、毛玉取りと同時に毛玉の元を大量生産することになります。また、縫い目を引っ張って穴を開けてしまうなんてことも起こり得るので、絶対にやめましょう！