サステナブルを着る、サステナブルに洗う。SDGsなファッション体験

サスティナブルファッション/SDGs

持続可能(サステナブル)な社会をめざす、SDGs。様々な企業や団体国が、いま世界的な目標として取り組んでいる課題です。

では、ファッション業界はどうしているのか。そして、ファッションの観点から、個人で取り組めることはないのか。今回はそのあたりについて迫ってみようと思います。

大企業の取り組み=リサイクル中心

ファッションブランドのサステナブルな取り組みとは?人気ブランドをチェック

各社のサスティナブル取り組み事例

大企業のSDGsへの取り組み。ユニクロ、無印、H&M、BEAMSなど様々な企業がその取り組みを表明しています。

そしてその大半が、リサイクルが中心の取り組み。リサイクル原料を使った製品の開発や、自社製品を回収してリサイクル、もしくはリユースするという活動。いかに原材料を抑えるのか、自然環境に対する製造コストを下げていくのか。そこが中心になています。

個人の取り組みはどうしたら良いのか=服を長持ちさせる

大企業は、できるだけ資源の製造コストを抑える方向に動いています。では、消費者側はどうすれば良いのか、それは大切に服を長持ちさせることだと考えます。

・手元にある洋服も、資源です。

みなさんの手元にある洋服やファッションアイテム。多くのアパレル企業が積極的にリサイクルに取り組んでいるという事実から一つの大きなポイントが見えてきます、そう、その洋服もまたSDGs的には資源だということ。

一着の服を作るのに必要な石油、一着の服を作るのに必要な綿花。石油は間違いなく地球の資源ですし、綿花を作るためにもたくさんの資源を使うものです。

そしてその結果できあがった洋服は、リサイクルという過程を経て、また新しい物を生み出す資源になっている。この、洋服も資源という考え方が、SDGsを考える上で大切なポイントです。

・資源を大切に使う=洋服を大切に着る

地球の資源は大切に使いましょう、無駄遣いしないようにしましょう。と言われれば、きっと反対する人はいません。そうであれば、洋服を資源だと考えた時、洋服を大切に着ましょうという考え方はとても自然ですよね。お気に入りだから、思い出の服だから。

そんな理由で、これまでも大切な洋服はあったはずです。しかし、洋服を資源と考えればすべての服に対して大切だと実感できる。このマインドが、重要なのです。

・長く大切にできる服を売りたい

洋服を大切に長持ちさせること、それがサステナブルな社会への一つの答え。

洋服を資源と考えて、それを大切に使ってもらうには、売る側としてはお客様がそう思ってくれるようなものを提供する義務があると思っています!

長く着続けたい、大切にしたい。SDGsを意識しなくても自然とそう思ってもらえる洋服、ファッションアイテム。売り手に求められるのは、そういった考え方であるべきです。

洋服を長持ちさせるには洗濯から考える

アフターケア/ステラマッカートニー

洋服を資源として長持ちさせるには。その一番のポイントは、洗濯にこそあります!

・洗濯しすぎていませんか?

着た服は毎日洗う、清潔好きの日本人には当たり前のことのように感じます。しかし、今SDGsの取り組みとして「洗わなくていいものは洗わない」という運動が存在してるんです。

これはデザイナーのステラ・マッカートニー(ポール・マッカートニーの娘さん)さんやLEVISのCEOも提唱している考え方。

その理由は二つ。一つは、洗濯そのものが環境にとって負担となるということ。もう一つは、洗濯しないほうが服は長持ちするという考え方なんですね。

・洗濯だけから「洗濯+メンテナンス」

洗濯のし過ぎは環境に負担を与え、しかも服の劣化を早める。とはいえ、全く洗わないわけにはいかないですよね。そこで、今注目されている考え方は、洗濯とメンテナンスの両方を活用していこうというもの。

①洗う回数を減らしてメンテナンスで補う。
②洗濯効果をより高めるメンテナンスを行う。

例えば、一度着た服をしっかりと陰干しするとか、アウターをマメにブラッシングするとか。こういうメンテナンスで、洗濯をよりローコストで抑えようという考え方です。

・それぞれの衣類に合ったそれぞれの洗濯をする

一日着ていた服を、全部まとめて洗濯機へ。当たり前のように、多くの人がやっていることですが、これも実は服の寿命を縮めるポイント。というのも、洗濯表示タグを見るとわかるんですが衣類によって最適の洗濯方法はみんな違います。

また、毎日洗濯したほうが良いものと、そうでないものもありますよね。一つ一つの衣類に合った洗濯方法と洗濯回数をしっかりと見極めて洗う。こうしたちょっとした一手間が、環境への負荷をぐんと小さくするんですね。

サステナブルなファッションとの付き合い方

SDGs/3R・5Rファッション

持続可能、つまりサステナブルな社会を目指すSDGs。そのポイントは、再生可能な環境のサイクルを作るという点と、もう一つ、そのサイクルの回転をいかに遅くするのかというポイントがあります。

物を大切に長く使えば、そのサイクルの回転はゆっくりになり、そこにかかるコストが減るというわけです。

一着の洋服を大切に長く着る。一着の洋服を長持ちさせるために、洗濯に一手間加える、メンテナンスをプラスする。こんな小さな変化で、SDGsにしっかりと参加している、そんな生活がおくれる。これぞ「サステナブルなファッションとの向き合い方」なんですね。

初夏ファッションランキング


シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする