どんなにズボラな人でも安心!できるだけ面倒な手順を省いて、効率的にできる方法とは?
日本には四季があるため、毎年暖かくなったり寒くなったりと忙しいですよね。そんな環境の変化で体調を崩さないためにも、衣替えで季節の変わり目に備えることが大切です。
でも、心の中でこんなことを考えている人は、意外と多いと思います。
「衣替えって面倒くさい……」「やりたいけど、なかなか時間を作れない……」
気持ちは分かりますが、季節感に合わない服を着ていると体調を崩しやすくなりますし、仕事やプライベートでコーディネートの質を疑われるため、人間関係に悪影響を及ぼす可能性も少なからずあるのでは?
いくらズボラであっても、時間が限られていても、やるべきことはやらないと気持ちが悪いですよね。
ライフスタイルを充実させる為には、衣替えをいかに効率的に済ませるかが、とても重要になってきます。
そこでこの記事では、どんなにズボラな人でも衣替えができるよう、衣替えをスピーディーかつカンタンに済ませられるアイデアを3つにまとめました。
毎年クローゼットの前でため息をついている人は、ぜひ一度チェックしてくださいね!
アイデア1:衣替えは「自分本位」に進めよう!
日本では、衣替えを始めるタイミングが多くの学校・職場で決まっていて、夏服への移行は6月1日・冬服への移行は10月1日というのが一般的です。
ただし、これは公的に着るべき服が決まっている、制服などの場合に多く適用される考え方です。
自分の温度感覚や暮らしている地域によって、どんな服が必要なのかは異なります。そこで、あえて「衣替えの時期を指定しない」ようにすると、衣替えは思いのほかスムーズになります。
まずは、服を以下のルールに従って区分します。
・今着るもの
・夏に着る(暖かい時期に着る)もの
・冬に着る(寒い時期に着る)もの
・オールシーズン、もしくは春秋物
今着るものはクローゼットにまとめ、それ以外のものは他のスペースに収納します。この時、キャスター付きの衣装ケースに「夏物」「冬物」などのラベルを貼って入れておくと、移動させやすく服の場所もわかりやすいので便利です。
クローゼットを整理するポイントは、服を時期ではなく「機能」で仕分けすることです。インナーはインナーで、半袖は半袖で、スーツはスーツで、その衣類の機能に応じて収納場所を決めておきます。
あとは、気温の変化をある程度想定しつつ、キャスター付きの衣装ケースをクローゼットまで動かしながら、必要に応じてクローゼット内の服を入れ替えます。
このように、日々変化する環境に応じて数枚だけ入れ替える方法を選べば、たくさんの服を一度に収納する手間がかかりません。
アフターケアの点から考えると、収納後も比較的こまめに衣装ケースなどを開閉することになるため、その都度ケースの中を換気できるメリットもあります。
衣替えの時期を決め込まず、ゆるく考えることが、衣替えを楽に済ませるコツです。
アイデア2:洋服を捨てるなら、あえて「お気に入り」から捨てていこう
(株)サマリーが運営するスマホ収納サービス『サマリーポケット』
ライフスタイルは年を重ねるごとに変化していくものですから、去年着ていた服が似合わなくなったり、気に入らなくなったりすることがあります。
衣替えを検討するのは、自分が着ている服に不満があることも一因として考えられるため、自分にとって必要な服と不要な服を見極められるよう、あえて「自分のお気に入りの服」にもチェックを入れると効果的です。
自分にとって必要な服と不要な服を見極めるには、服の寿命に気付くことが肝心です。そのためには、以下の2つの視点が必要です。
・物理的な寿命(シミ、透け、型崩れなど)
・精神的な寿命(デザインが古い、しばらく袖を通していない、年齢に合っていないなど)
物理的な寿命については、気付いた段階で捨てることを想定して買い替えを行いましょう。一枚の服を買う際に、同じく一枚の服を捨てれば、総数は変わらずクローゼットもスリムなままです。
スーツなどは特に痛みが目立つと恥ずかしいので、シーズンごとにチェックを入れたいところです。
問題は精神的な寿命で、自分が気に入っている服・愛着のある服というのは、なかなか捨てにくいものですが、この気持ちは行動経済学の「プロスペクト理論」で説明できます。
『人は得をする“喜び”の感情よりも、損をする“悲しみ”の感情の方が強い』という傾向が見られるため、お気に入りの服を捨てるという「損失」を減らそうと考える気持ちになる人が多いのです。
しかし、逆に一度お気に入りの服を捨ててしまうと、その他の服を捨てることに抵抗が少なくなります。1万円札をくずす前はなるべくお金を使わないようにしていても、細かくすると色々使ってしまうのと同じ理屈ですね。
お気に入りの服を、あえて「1万円をくずす」ような気持ちで断捨離すると、その他の服を捨てる抵抗が少なくなるはずです。感謝の気持ちを込めて捨てるか、他に必要としている人に安値で売るかして、空いたスペースにオシャレな服を収納しましょう!
アイデア3:アフターケアの「しまい洗い」はつけ置き洗いを選ぼう!
衣替えで服をいたわるアフターケアには、いくつかセオリーとして考えられていることがあります。特に大事なのが「しまい洗い」で、長い間収納する服は、その前に洗濯しなければダメージを受けるリスクがあります。
例えば、汗はもともと透明なので乾くと見えなくなりますが、しっかり洗い切れない状態で保存されていると酸化して黄色くなる性質を持っています。しかし、夏物や冬物をしまう前に全てクリーニングにかけるのは、お金も手間もかかります。
実は、このしまい洗いを楽にする方法があります。それは「つけ置き洗い」をまとまった量で行うことです。
どんな人でも、普段から汚れた衣類の洗濯は行っているはずです。しかし、ただ洗濯機で洗うだけでは、十分に汚れは落ちません。
きちんと汚れを落としきれないまま洋服を長期間放っておくと、繊維の奥に残った汗・皮脂は酸化してしまいます。
そこで、ウールやニットなどのおしゃれ着を洗える液体洗剤と、液体型の酸素系漂白剤を入れた水で、つけ置き洗いを行います。
生地を傷めずに汚れが落とせて、消臭効果も期待でき、しかも汚れが落ちるのを待っているだけですから、つけ込んでいる時間を別のことに費やせます。
全自動洗濯機には「つけ置きモード」が搭載されているものもありますから、そのような機種の場合は説明書に従って、衣類をきれいにたたんでつけ置きします。
もし、つけ置きモードがない場合は、洗いモードが始まった段階で一時停止し、時間を置いてからすすぎ・脱水すればOKです。
つけ置きする時間の目安は30分~1時間で、汚れが浮いてきたら脱水のタイミングです。
洗濯機の容量が小さいようであれば、きれいに洗ったバスタブでつけ置き洗いを行い、一つひとつ洗面器やバケツを使ってすすいだ後で、洗濯機を使い脱水する方法もあります。
また、洗濯機自体が汚い場合、漂白剤によって汚れが浮き上がる可能性もありますから、事前に洗濯槽クリーナーで汚れを丁寧に落としておきましょう。
おわりに
衣替えは、時期を基準にするよりも、自分を基準に考えた方が楽になります。今の自分にとって心地よい服を選ぶ習慣をつければ、衣替えの時期を自覚しなくても、クローゼットや衣装ケースの新陳代謝が進みます。
たかが衣替え、されど衣替え。
毎年行うものだからこそ、できるだけ面倒な手順を省いて、効率的にできる方法を取り入れてくださいね!