皆さんこんにちは、昨今では動画というものがとても身近になりましたよね。
InstagramなどSNSの動画、YouTubeの動画など、生活の中でも欠かせないものになって来ていると思います。
そんな身近になった動画ですが、「1億総発信者」の時代と言われる現在、観るだけではなく自分等でも動画を発信する機会がどんどん増えて来ると思います。
個人のSNSでの動画発信や、ビジネスにおける商品紹介動画の発信や、人によっては「今年はYouTuberデビューするぞー!」と思っている人も結構いるはず!
今回はそんな方々に向けて、動画製作のプロから学ぶ「動画製作をする為の3つの基礎知識」をお伝えしたいと思います。
iPhone一つでサクッと動画を撮ることも出来る世の中ですので、他との差別化を考えてクオリティーの高い動画を作りたい人には特に覚えてもらいたい内容です。
それでは行ってみましょう!
動画の基本1:動画のサイズ
動画のサイズには種類があります。サイズが大きいほど綺麗な描写で、サイズが小さいほど荒い描写になります。
一般的によく使うサイズとしては、以下のようなものがあります。
数字は画素数のことです。
・4K:画像数3840×2160 (ハイスペックなテレビのサイズ)
・フルHD:画像数1920×1080 (一般的なテレビのサイズ)
・HD:画素数1280×720
・SD:画素数854×480 (アナログテレビに近い感じのサイズ)
やはり大きいサイズほど、データが重くなるので「自分がどの大きさで動画を作りたいのか?」を決めてから撮影をすると良いです。
僕はいつもフルHDサイズで撮影しています。
理由としては4Kだとデータが重くて、僕のPCでは編集するのに時間がかかり過ぎてしまうからです。
世の中的にも、今のところフルHDで描写も十分きれいなので、ちょうど良いと感じています。
動画の基本2:フレームレート
動画は実はパラパラ漫画のように、複数の画像を連続で表示することで動いているように見えています。
パラパラ漫画では、紙の枚数が多ければ多いほど滑らかに見えるのと同じで、動画の画像も多ければ多いほど滑らかな映像になるということです。
動画のコマ数は「フレーム毎秒」という意味の「fps(frames per second)」で表します。
例えば、30fpsなら1秒間に30枚の画像、60fpsなら60枚、120fpsなら120枚の画像が連続表示されるということです。
枚数が多いとぬるりと滑らかに見えます。
ただ面白いのは、滑らかなほど良いという訳ではないというところです。
僕たちが見慣れている、テレビは30fps、映画は24fpsです。
なので、このくらいのコマ数の方が、見ていて違和感はなく、雰囲気がある様にも見えます。
では60fps、120fpsはどういう場面で重宝するのか?と言うと、スローモーションに編集をしたい時です。
もうちょっと詳しく説明しますね。
最終的に動画を30fpsで書き出すとします。
そうすると60fpsで撮影しておけば、スローモーションで50%のスピードに編集しても、コマが足りなくならないので、動画がカクつかないで滑らかなスローモーションを作れるということです。
ただし数字が大きいほど、容量が重く扱いづらいので、どのような編集をするのか?想定をしておき決めるのが良いと思います。
僕は多少のスローモーション編集もできるように、いつも60fpsで撮影して、編集後30fpsで書き出しています。
動画の基本3:シャッタースピード
シャッタースピードというのは、動画の明るさと、前述にもあるフレームレートに関わる部分です。
例えばシャッタースピード「1/60」であれば、1秒に60回シャッターを押す、すなわち60コマ撮るということになります。
基本的には、前述のフレームレート以上のコマ数のシャッタースピードを選ぶのですが、その時に注意点があります。
一つは「フリッカー」という電気のチカチカを映してしまわないようにすること。
動画を観ていて気がつく人もいると思うのですが、たまに電気が点滅して映っている動画あるのわかりますか?あれは「フリッカー」という現象で、シャッタースピードの調整で防ぐことが出来ます。
電気というのは実はずっと点いている訳ではなく、細かく点滅しています。
そしてその周期が東日本と西日本で異なります。東日本は1秒に50回点滅、西日本は1秒に60回点滅。
この点滅の周期かその倍数にシャッタースピードを合わせることで「フリッカー」を防げます。
東日本であればシャッタースピード「1/50」や「1/100」、西日本であれば「1/60」か「1/125」という感じです。
そして明るさですが、シャッタースピードの数字が小さいほど明るくなり、大きいほど暗くなるので、撮影シーンの明るさに合わせてください。
上記の通り、フリッカーのことを考えるとシャッタースピードの選択肢というは、限られているので、どうしても明るさが合わないシーンもあります。とくに屋外の撮影の時は、光が入り過ぎてしまうので、そういう時はNDフィルターという、レンズにサングラスのようなイメージで、色の着いたフィルターをつけて暗くさせます。(カメラ自体にNDフィルターの機能があるものもあるようです。)
いかがだったでしょうか?
以上が「動画製作をする為の3つの基礎知識」となります。
動画製作に興味がある方のお役に立てれば嬉しいです。