こんにちは!
今日もお越しいただき、ありがとうございます。
コロナウイルスの影響で、皆さん外に出る機会は少なくなっていると思いますが、中にはどうしてもスーツを着て出かけなければならない人もいるはずです。お仕事、本当にお疲れ様です。
こういう時だからこそ、清潔感を保つため、正しいスーツケアを知っておくと役立ちます。
でも「クリーニングしてるから安心」と考えている人は、ちょっと考えを改めた方がいいかもしれません。
実際、クリーニングのし過ぎは、元々の機能が低下し劣化を早めてしまいます。お金をかけている割に状態が悪くなり、ため息をついた方は多いのではないでしょうか?
実は、スーツのケアは「スーツ収納」の方法がポイントなんです。この記事では、ビジネスパーソンに向けた、スーツケアの正しい方法をご紹介します。
クリーニングの基本と問題点
クリーニング自体は、スーツを清潔に保つのに必要なことです。
水洗いできるタイプのスーツを除いては、原則としてクリーニングを依頼するのがスーツケアの基本です。
しかし、クリーニングに出す頻度は個人差があり、着ている人がどのくらい汗をかくのか・どのような環境で働いているのかが問題になります。オフィスワーカーと営業担当者では、動いている時間や行動範囲に違いがありますから、一概に「いつまで」と決め込むことはできません。
一応の目安として、春夏のスーツは“背抜き”仕様、背中の裏地をカットし軽量で通気性が良いモノが多い為、着用する頻度が高く、汗をかきやすい夏場は最低「2週間に1回」くらいのクリーニング頻度がおすすめです。
秋冬のスーツは“動物の毛で作られているウール素材や保温性のある素材が多くを占めます。そのため、頻繁にクリーニングにだしてしまうと、動物の毛で作られているウールの大切な油分を落としてしまい生地の風合いやツヤを失ってしまいます。
その為、「1シーズンに1回」くらいの頻度が理想といわれています。
そして、ここからが本題ですが、実はスーツの状態を良く保つには「スーツを着ていない時にどうするか」が、コンディションを良くするために重要なんです。
大事なのは「スーツを着ていない時」のケア
普段、仕事を終えて帰宅した時、皆さんはどうやってスーツをしまっていますか?
もし、脱いだスーツをすぐにクローゼットにしまっている方がいたら、それはカビを生やしたり悪臭を生んだりするので、スーツを収納できる骨組みだけのハンガーラックを使いましょう。
ハンガーラックはクローゼットと違い、空気の流れが留まる場所にスーツをかけることなく収納できるので、仕事から帰ってきたばかりで汗が染みついたスーツを自然乾燥させるのに適しています。
ハンガーラックを使うことは、スーツケアにとって正しい収納方法の一つなのですが、それだけでは不十分です。その他に、こういったことに気を配らなければなりません。
○ブラッシング
スーツを軽くたたいて汚れを浮かせ、それから豚毛など硬めで密生した毛のブラシで汚れを落としていきます。
ポイントは、生地に対して直角に当てることで、強めに力を入れないことです。
特にかけるべきポイントは、スーツの「肩~襟裏にかけて」・「袖ボタンやポケットの位置」・「パンツの裾」などで、特に汚れがたまりやすい部分を注意してブラッシングしましょう。
ブラッシングのメリットには、汚れを落とすだけではなく、スーツの寿命をのばすことに繋がります。毎日のお手入れをコツコツと継続させることが大切です。※ローテーションで着用している方や、忙しい方は週一からでも良いでしょう。
おすすめは『KENT』1777年創業のブラシメーカー。
英国皇室御用達の歴史あるブランド。天然毛と静電気除去繊維を混毛したブラシが特徴です。その中でもおすすめは、KENTとライセンス契約を結んだ日本のメーカー「池本刷市工業」が製造した洋服ブラシ。スーツの起源である英国。英国の伝統と日本の技術を感じられます。ブラシの特徴は、しなやかな弾力のある黒馬毛に、静電気除去繊維を混毛。ウールとの相性が良く、静電気を除去できるため、埃を寄せ付けなくなります。
○直射日光を当てない
紫外線をスーツに当て続けると、どんどん色あせが加速していきます。
スーツ用のハンガーラックはシンプルなデザインのものが多いため、そのままスーツをかけているだけだと、間取りによっては日光の影響を受けるおそれがあります。
タオル・カバーなどをラックの上からかければ、日光の影響を避けられますし、えり・肩まわりにホコリなどの汚れがたまるのを防げるのでおすすめです。
○ポケットにモノを入れたままにしない
ポケットに何かモノを入れたままスーツを収納すると、その重みでスーツが型崩れするおそれがあります。ポケットに入っていたモノは、別の場所に収納しましょう。
○シワ伸ばし
スチームアイロンがあれば、ジャケットやズボンをハンガーにかけ、蒸気だけを当てながら動かしていきます。
できるだけゆっくりと動かし、本体は決して直接当てないよう気を付けてください。スチームアイロンがない場合は、特に気になるひじ・ひざ部分を霧吹きで湿らせたり、しわ取りスプレーを使ったりして対応します。
今回ご紹介した方法を実践してもらえれば、おそらくスーツの劣化はある程度防げると思います。しかし、ファッションのプロは、ちょっと違うところに目を配ります。
スーツ収納はハンガー選びが重要!
あなたがスーツを購入しようとした際、「ハンガーはいかが致しますか?」などと聞かれたことはありませんか?
これは別にお店が営業をかけているわけではなく、スーツ収納時の状態を良くするためのご提案なんです。
まず、スーツを正しくかけるためには「スーツ・ジャケットハンガー」が必要です。
肩先に厚みがあって、肩に沿って湾曲したラインができあがっているため、ジャケットの型崩れを防ぐ利点があります。
また、ズボンを一緒にかけられる「ボトムハンガー」という丸棒も、ハンガーにくっついています。ただ、どちらかというと、ジャケットとズボンは別々にかけた方がシワを防げますから、ボトムハンガーは別に買っておいた方がよいでしょう。
このスーツ用ハンガーについてですが、紳士服店などでスーツを購入する際、プラスチック製のハンガーなどがおそらく一緒に付いてくると思います。しかし、プラスチックハンガーはおすすめしません。
「なぜか?・・・」
それは、スーツのコンディションを保つために必要な要素が欠けているからです。
この要素をスーツに取り入れるためには、プラスチックではなく「木製のハンガー」を使います。木製のハンガーには、スーツのコンディションを保つ3つの要素が備わっています。
以下、一つ一つ見ていきましょう!
○除湿
木製のハンガーは、その木目から湿気を吸収する能力を持っています。
そして、ハンガーはスーツの内側からかかっているため、特に汗がたまる内側の除湿が得意です。夏場はもちろん、冬場でも汗をかきやすい人におすすめです。
○防臭
木には消臭作用があり、湿気だけでなく臭いも吸い取ってくれます。
種類によっては害虫を避けるものもあり、クローゼットにスーツを収納する場合でも、プラスチック製に比べて新鮮な状態を保てます。
○芳香
ヒノキ・スギ・ヒバなどは香りそのものが消臭も兼ねています。
また、木の香りには人を安心させてくれる効果があり、精神的なストレスを抑えてくれます。
スーツは直射日光を避け、通気性も比較的良い洋服ですが、長く着続けるには普段の心がけが大切です。
おすすめは、国内唯一のハンガー専門メーカー『NAKAHATAハンガー』
職人の技によって1本1本生み出されるハンガーは、「無駄のないデザイン」と「洋服のシルエットを保つための機能」を併せ持ち、時代を経ても変わることのない普遍的なデザイン。
おわりに
スーツはそれなりの値段がしますし、自宅で洗濯もできないので、どうやって良い状態を保てばいいのか分からない人は多いかもしれません。
プロの力を借りようとこまめにクリーニングをお願いしても、良かれと思って頼んでいると、いずれくたびれてしまいます。
スーツを長持ちさせたいなら、スーツを着ていない時、どうやって収納するのかが勝負です。木製ハンガーにせよ、ハンガーラックにせよ、投資する金額はそこまで大きくありませんから、まずはスーツ収納に気を配りましょう!