vol.2 〜時代が変化しても変わらない英国人の革靴に対する考え方と現在のチーニーまでの時代背景〜 JOSEPH CHEANEY(ジョセフ・チーニー)

みなさんこんにちは!

19SSから当店で取り扱うことになりました

JOSEPH CHEANEY(ジョセフ・チーニー)

という革靴をより深く知っていただくために全4回にわたりお送りしております

ジョセフ・チーニーのブランドヒストリー

今回はvol.2です。

今回は前回の続きとなる、

「時代が変化しても変わらない英国人の革靴に対する考え方と現在のチーニーまでの時代背景」

について。

※vol.1 〜伝統を受け継ぐ英国靴の魅力と革靴の聖地ノーザンプトンについて〜

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※創業者のジョセフ・チーニー氏

ノーザンプトン州の伝統的な靴作りについて

ノーザンプトン州は英国の高品質な靴作りの地域として有名です。

なぜここノーザンプトンで靴産業が発展したのかについては諸説ありますが、

1600年代から靴作りに必要な革の原材料が豊富に得られたという説が有力です。

17世紀までは工場というものは無く、一つの場所で靴を作るという体制が築かれたのは、

それから約200年後になってからのことでした。

創業者のジョセフ・チーニーは1886年「J.Cheaney, Boot & Shoemakers」を構えました。

当時の生産体制は現在とは異なり、多くの働き手はそれぞれの専門的な役割に特化し、

自宅の庭にある離れなどの場所(SHOP)で工程毎に作業を行なっていました。

幾つかのSHOPでの工程を経た靴は、完成後に集荷所に集められ出荷されましたが、

こうして作られた靴は、地元の身近な地域に供給されるだけでした。

左:約100年前の工場の様子 右:現在の様子

第1次世界大戦中、工場は忙しく稼働し、1週間で約2,500足のブーツやシューズを製造。

供給先は地元の身近な地域から英国全土に広がり、会社の成長に伴い製造も効率的にしながら

伝統であるハンドクラフトの製法はしっかりと継承していきました。

第2次世界大戦後、創業者の孫ディック・チーニーは海外への供給を展開し、

シューメーカーとしての確固たる地位を築いていきました。

1966年にはクイーンズアワード賞を輸出部門で受賞、その後チャーチに買収され

「Cheaney of England」として1967年から自社ブランドの販売をスタート。

(おそらく一番の転機はここだったのではないでしょうか?)

自社で在庫を抱え販売するスタイルを開始し、地元で成長していきました。

1980年代中頃には、自社ブランドのシューズ販売と他社ブランドのシューズ生産という

2本柱を確立しました。

その後、2002年ロンドンに旗艦店をオープン、ブランドの認知度は一層増し、

2009年にはチャーチ創業家がプラダグループからジョセフ チーニーを買収し再び独立。

1886年創業時と同様に、カッティングからファイナルポリッシュまでのすべての工程を

ノーザンプトン州で行い、英国伝統のグッドイヤーウェルト製法で新しいスタンダードを

作り出すシューメーカーとして、これからも歩みを進めていくのです。

一切の妥協なく、伝統的なハンドクラフトへのこだわりを現在まで継承し続けている

JOSEPH CHEANEY(ジョセフ・チーニー)

その背景には買収によって、伝統技術に注目が集まり、独立したのち

改めて初心に立ち返り世界が認める技術を、世界一革靴を適した資材の豊かな

“ノーザンプトン”の地で一貫して全行程を行うことで、英国人の持つ

「修繕を繰り返しながら長く使っていく」という価値観を

100年以上も経った今でも作り続けております。

長期的に一足の靴を履き続けられるというのは

英国人のみならず、資源を大切にすることが見直されている現在、

アパレル業界にとっての「本質的」な考え方かもしれませんね。

ではまた、次の更新をお楽しみに!!

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