皆さんこんにちは、クリエイティブデザイナーの荒井です。
今回はTシャツなどのカットソーに使われている、ニット生地のお話をしたいと思います。
通年何らかのカットソーを皆さん着ていると思いますので、とても身近な素材ですよね。
よく商品名や説明文に「20/-天竺CD」「30/-天竺CM」「40/2天竺」「30スムース」「30フライス」のような表記がされているのですが、皆さん見覚えありますでしょうか?
これはカットソーなどに使われているニット生地の名称ですが、暗号みたいでわかりづらいですよね。これを読み解けるあなたは相当の服マニアです!
これがわかると、見た目や肌触り以外にも生地の性質までわかるので、購入する前のよい検討素材になると思いますよ。ネットで見ている方に関しては、生地のイメージが湧きやすくなると思いますので、ぜひこの後の解説ご覧頂ければ嬉しいです。
それではできるだけ簡単に解説しますね。
最初の数字は糸の番手で糸の太さを表す数字です。
数字が小さいほど太くなります。
メンズでは20番手、30番手、40番手あたりを使っているものが多いですね。
基本的には糸が太いほど生地が厚くなります。
その後に続く「/-」「/2」は、生地を作るのに使用している糸の撚っている本数です。
「/-」は「単糸」を使用しているという意味。
「/2」は2本の単糸を撚り合わせて作った「双糸」を使用しているという意味。
もっと撚り合わせの本数が多いものもあります。
単糸で編まれた天竺などは、柔らかくフワッとした風合いです。
風合いが良いので、経年変化でより気持ち良い肌触りになるものが多い印象です。
双糸で編まれた天竺などは、しっかりとして上品な光沢感も生まれます。
双糸は製品にした後、型崩れしないという良さがありますね。新品の状態を長く保ちたいという人は双糸のものがおすすめです。
先ほど番手の話がありましたが、双糸は単糸の倍の太さになります。なので「20/-」と「40/2」は大体同じくらいの糸の太さなんですね。なので生地の厚みも似てきます。
どうでしょうか?ここまででも結構「ん?」ってなりますかね?
それとも意外とイメージしやすいですか??
続けますね。
そのあとに続く、天竺、スームス、フライス、などは生地の編み組織のことですね。
ここは今回は深掘りしませんが、皆さんがよく着ているTシャツはほぼ天竺編みですね。
そして「CD」は「カード糸」のこと、「CM」は「コーマ糸」の意味です。
カード糸は粗野感があって、カジュアルな印象です。
コーマ糸は、短い繊維を取り除く工程を経ているので、肌触りがさらっとしていて高級感があり綺麗な印象です。
どちらにも良さがあるので、出したい印象で使い分けています。
いかがだったでしょうか?
以上の情報を組み合わせると「20/-天竺CD」「30/-天竺CM」「40/2天竺」のような表記になる訳ですね。
この表記は統一されたルールという訳ではないので、若干の表記の違いなどはありますが、おおまかにはこの理解でどんな特徴の生地なのか?わかってくると思います。
参考にして頂けましたら幸いです。
話は変わりますが、毎年人気で今年は新色を追加して制作しました、ラバルバオリジナルの「クルーネックポケットTシャツ」は皆さんもうご覧になりましたでしょうか?
こちらの生地は「40/2天竺CM」を使用しています。
もうどんな生地かは、おわかりですね?(笑)
商品ページはこちらから
La Barba クルーネックポケTee
それと佐藤 太一チャンネルでも紹介したので、合わせて見てみてください!
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よりお買い物がし易くなりました。