ラ・バルバ「1%の熱狂」vol.45【日本のアパレル製造業の未来は?】

皆さんこんにちは、クリエイティブデザイナーの荒井です。

今日は、日本のアパレル製造業のお話をします。
大きく言えば「日本のアパレル製造業」は以下の問題に直面している工場が多いと思います。

1、後継者不足で職人の高齢化
2、海外へ仕事が流れている

そんなアパレル製造業の方々から、時々ご連絡を頂き相談を受けています。
その内容とは「この技術を使って何か新しい取り組みが出来ないか?」というもの。

大変ありがたいことにキャリアを評価して頂き、僕たちの力を工場に足すことで、何か新しいことが出来ないか?というお話です。
今までに縫製工場はもちろん、シューズの工場、金属の鋳造工場などからも相談を受けました。
やはり今まで通りのことをやり続けるだけでは、限界に来ているところが多いようです。
(※今回の写真と相談を受けている工場は関係ありません。)

先日もそんな相談を受けている一つの縫製工場の方から電話を頂き、これからの縫製業について色々と話をしました。
その方が言うには「去年も仲間内の縫製工場が3件ほど事業をたたんだんだよね〜。どこも社長が結構若いところだったんだけど。」と言っていました。
どうやら高齢化だけが問題ではなく、事業としてなかなか厳しいようです。

わざわざこんなシビアな話を書かなくても良いのですが、これは現実のことで、年々国内で製造するのは難しくなって行くのは目に見えています。
そうすると海外で大ロットのものしか生産しづらくなって行くのでしょう。

この流れ自体に逆らうつもりはなくて、僕たちも沢山の人に商品を手に取って頂けるようになって、クオリティーを落とさず大ロットで海外生産が出来るようになれば、販売価格も抑えられて皆幸せに出来ると思っています。
例えば中国生産の商品は今本当にクオリティーが高いです。

ただ、今目の前でお付き合いしている工場や、せっかく期待して僕たちに相談をしてくれた工場さんへは、僕の力、ラバルバの力でもっともっと貢献して行く方法はないか?をすごく考えています。

でも残念なことに、まだまだパワー不足で、一つの工場を盛り上げられるほどの力はありません。本当に悔しいです。
一つ一つ正しい努力を積み重ねて行くことでしか、力はつかないし成果は出せないと思うので、少しづつでも僕らが前へ進んで、その力で縁のある工場や職人さんを盛り上げて行けるよう、引き続き頑張っていこうと心から思っています。
そんな様子を皆さんにも見ていて頂けたら嬉しいです。

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