ラ・バルバ「1%の熱狂」vol.19

皆さんこんにちは、クリエイティブデザイナーの荒井です。
今回は洋服を作る上での設計図、「パターン」について。

パターンとは?
ミシンで縫い上げる前の洋服は、布地のパーツです。 
このパーツを裁断する為の型のことをパターンと言います。
パターンは専用のPCソフトか、手で描き、多くは厚紙の素材で出来ています。そしてこのパターンを作る人達のことを、パターンナーと呼びます。

僕はデザイナーとしては珍しく、このパターンも自分で制作して来ました。
パタンナー歴もデザイナー歴と同じく15年です。

デザイナーが描くデザイン画と寸法指示から、パターンナーがパターンを描くというのが一般的な流れですが、どうしてもうまく伝達が出来ない部分もあり、無駄なサンプルを作ってしまったり、最終的にはボツになったり、妥協しなくてはいけないこともあります。
これに対しデザインもパターンも描ける僕は、本当にちょっとしたシルエット、ディテールを全て自分でコントロール出来、当初のデザインから妥協することなくイメージ通り製作出来るのは大きなメリットです。
また以前はアシスタントと手分けしてパターン製作を取り組んでいましたが、僕自身がパターンを良く理解しているので、指示の内容も的確に出来とてもスムーズでした。デザイナーがパターンをよく理解することはとても良いことだと思います。

個人的にはパターンの線はとても美しいと思っています。そんなパターンを皆さまに目にして頂く機会がないのはもったいない気がして、こんな機会なのでぜひ見てください(笑)
上の写真はPC上でCADを使って製作したパターンで、今月入荷の「2warimashi Jacket」というアイテムのものです。
下の写真はPCで製作したパターンを紙へ出力したものです。このパターンは現在大好評頂いています「公園シャツ」のものです。これを使って布を裁断し、パターンには縫製方法も記載しているのでそれを見ながら縫い進めます。

大体アウターで20パーツ、シャツで12パーツとかくらいです。
これが各サイズ分あるのだから結構かさばります(笑)

僕がパターンにおいてこだわる部分は何か?

1つ目はお客様が着た時の「着心地」です。
パターンにおいての着心地って何なのか?と言うと、例えば肩や脇下など必要な部分に、必要な分、必要な形にゆとりを持たせることだと思います。これはデザインとは違うので、見た目に変化がない程度の場合も多いです。

それともう1つは「シルエット」。
良いシルエット、綺麗なシルエットを目指すのですが、なかなか抽象的な表現ですよね。
シルエットはトレンドの影響でかなり変化するので、綺麗なシルエットの定義も時代で変化して行きます。
皆さまにも、去年まであまり好きな形じゃなかったけど、今年はな〜んか気になるな〜って時ありませんか?それは世の中でシルエットのトレンドに変化が起こっている時ですね。
そんなちょっとした部分にも敏感に配慮してパターンを製作しています。

ラバルバオリジナルでは、普遍的なアイテムの中にも少しだけ時代性を入れたり、初めからトレンド感を意識したシルエットやデザインのものもあります。
ただし数年で古くさくなるようなトレンド感の強いものは作っていませんので、ご安心して愛用して頂けたら嬉しいです。

このようにパターン製作とは表に見えてこないとても地味な作業なのですが、洋服のデザイン、シルエット、着心地など、全てに関わって来ることですので、いつもとても大切に考えながら進めております。

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